飲み込みを評価する新たな検査方法を研究

 当院は、昨年12月より東京大学と富士フィルムの共同研究に参加しています。協力研究員である長谷剛志先生(歯科口腔外科部長)と金沢大学新学術創成研究機構の特別研究員である三浦由佳先生が、食べ物がうまく飲み込めない嚥下障害の患者さんに対して特殊な超音波(エコー)を利用した新しい検査方法の研究を進めています。
 患者さんの喉にエコーを当てて食べ物の流れを小型のタブレット画面に映し出し、誤嚥や残留物の状態を検査します。従来の方法では、患者さんの鼻から内視鏡を挿入して検査するため患者さんの苦痛や負担が多く、自然な形で食べる機能を評価できない欠点がありました。しかし、このエコーを利用した検査方法は、患者さんの体への負担が少なく、検査機器も小型であるため持ち運びに便利で、院内だけでなく在宅診療でも検査できることが期待されます。これから、ますます高齢者が増える中、食べることに問題を抱えるケースは増加します。苦痛のない方法で食べる機能を検査できる医療機器の開発に注目が集まっています。


 

 



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