低侵襲手術支援ロボット「ダビンチ」を導入
平成29年9月に公立能登総合病院では低侵襲手術支援ロボット「ダビンチ サージカルシステム」を導入しました。
ダビンチとは
ダビンチ サージカルシステム(以下ダビンチ)は、高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像の下、人間の手の動きを正確に再現する装置です。
術者は鮮明な画像を見ながら、人の手首よりはるかに大きく曲がって回転する手首を備えた器具(鉗子)を使用し、精緻な手術を行うことができます。さらに、搭載されているソフトウェアが術者の手ぶれも補正するため、より安定した自然な動きで手術を行うことが可能です。
ダビンチによる手術の概要
ダビンチによる手術のために患者さんの身体にできる切開部は開腹手術の切開部に比べて小さいため、低侵襲手術と見なされています。また、ダビンチによる手術に関する研究では、開腹手術に比べて以下の利点があることが示されています。
・入院期間の短縮
・出血の抑制
・合併症リスクの低減
・鎮痛剤投与量の低減
・より早い回復
・切開部が小さく傷痕を最小限に抑えられる
今後、医師を含めたスタッフがトレーニングを重ね、今年12月から前立腺がんの全摘手術で使用する予定です。