病院事業管理者ごあいさつ

早いもので、病院事業管理者として就任し10年目を迎えました。ここ数年は新型コロナウイルス感染症に振り回される日々が続きましたが、多くの方々からご支援、ご協力をいただきましたことに改めて感謝申し上げます。5類に移行となりましたが、引き続き感染対策を徹底してまいります。

さて、当院は石川県内に2つある救命救急センター(3次救急)の1つを、県立中央病院(金沢市)と連携して担当しています。能登北部、能登中部あわせて年間2,350台の救急搬送、ドクターヘリでも年間50機の飛来があります。能登半島全域に目を向けた「断らない救急の最後の砦」として、“自分たちがなすべきミッションは何か”を常に意識し、職員各自が使命感をもって日々の業務に取り組んでいます。脳外科医3名、小児科医5名、精神科医5名と、能登半島では唯一の充実した医療チームで、脳卒中スクランブル、小児救急、精神科リエゾン・デイケアなどに力を入れています。

地方においても高度急性期病院としての高品質の医療を提供できるよう、臨床医学研究に力を入れ、オンライン研修会やeラーニングなどを取り入れての自主研鑽、生涯学習の充実にも力を入れると同時に、働き方改革にもいち早く取り組んでいます。また、手術用ロボットの更新や、超急性期の脳梗塞の診断にMRIを必要としないCTperfusion装置を導入の予定です。さらに、今月には、400床以上の病院としては全国初のクラウド型電子カルテを導入し、能登半島で頻発する地震などの自然災害への対応とIT人材が不足する地方においても最新の電子カルテ環境を維持できるようにしました。

「医療はサイエンスが5割、ヒューマニティーが5割」とは、聖路加病院の日野原重明医師がよくおっしゃっていた言葉です。人間味にあふれ、マニュアルにとらわれない温かみのある医療サービスを提供できる病院を目指し、職員一丸となって、これからも成長を続けていきたいと考えています。

令和5年6月 公立能登総合病院 七尾市病院事業管理者 吉村光弘



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