公立能登総合病院
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平成27年度 公立能登総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 585 206 107 211 266 384 1160 1458 1531 359

 当院は総合病院として地域連携に取り組み、質の高い医療を幅広い年齢層の患者様に提供しております。
全体でみると地域高齢化の影響で60歳以上の患者様の頻度が多く、全体の約72%を占めています。
 また、当院は周産期医療・小児医療にも積極的に取り組み、10歳未満の患者様の割合も高くなっております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

■内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 150 20.00 14.34 2.67% 77.32
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 125 34.42 21.69 12.80% 86.01
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 50 15.34 12.6 2.00% 77.46

 内科では「肺炎」の症例が最も多くなっております。
特に高齢の患者様が多く、重症化しやすいため、2週間以上の入院となることが多いです。
次いで「誤嚥性肺炎」が多く、平均年齢は80歳を超えています。
3番目に多いのは「腎炎・尿路感染症」の症例です。

 

■循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 587 4.900 5.95 0.34% 72.06
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 76 43.50 18.30 9.21% 85.29
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 66 34.94 26.02 3.03% 79.27

 循環器内科の最も多い診断群分類は「狭心症」で、治療前・治療後の心臓カテーテル検査のための入院で、心筋梗塞の治療後の症例も含まれております。
2・3番目に多い症例は心不全の治療目的入院が多くあり、上位3疾患で循環器内科の約6割を占めております。

 

■小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 138 4.09 5.72 0.00% 1.88
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 3.77 6.31 0.00% 4.38
030270xxxxxxxx 上気道炎 33 3.39 4.83 0.00% 2.33

 小児科では「肺炎や、急性気管支炎」などの呼吸器感染の症例が多くなっております。とくに冬季には入院が増加します。

 

■外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 13.31 9.17 0.00% 74.51
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 手術なし  手術・処置等3あり 副傷病なし 28 3.86 6.67 0.00% 63.36
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等5あり 副傷病なし 27 3.07 4.53 0.00% 82.30

 外科で最も多いのは「ヘルニア」手術目的の入院ですが、DPC対象症例ではないため、上記の表には示されていません。
次いで多いのが「腸閉塞」の症例です。腸閉塞は、腸の一部が狭くなったり、腸の動きが悪くなることで内容物がつまり、お腹がはって痛みが出たり、吐き気が起きたりする病気です。
2番目と3番目の症例は、それぞれ「胃癌」と「大腸癌」に対し化学療法を行った症例です。化学療法目的の入院は短期間で繰り返し入院する事が多いため、症例数が多くなっています。

 

■整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術あり 肩、股等 76 48.29 28.70 25.00% 81.53
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 48 30.08 21.52 6.25% 82.77
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 37 4.46 6.70 0.00% 70.14

 整形外科で多い診断群分類は「大腿骨近位端骨折」次いで「脊椎圧迫骨折」が多くあり高齢化に伴う骨粗鬆症の影響が考えられます。
「大腿骨近位端骨折」では手術を要する症例となっております。3番目に多い症例は「脊柱管狭窄」で症状緩和目的の入院が多くあります。

 

■形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病 なし 10 3.60 6.14 0.00% 45.70
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2なし – – – – –
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし – – – – –

 内臓疾患は外科が手術、骨折は整形外科が手術を行っていると考えると、形成外科は皮膚の手術をしている診療科です。
粉瘤・脂肪腫などの「皮膚良性腫瘍」切除目的の入院症例が最も多くなっております。
その他に、「熱傷」の症例や、「眼瞼下垂症」に対し手術を行う症例が多くなっています。

 

■脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等3あり 副傷病なし 53 27.42 18.08 28.30% 74.06
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 30.32 19.32 59.09% 71.23
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等  手術・処置等2なし 副傷病 なし 16 27.81 11.91 12.50% 77.13

 脳神経外科では「脳梗塞」次に「脳内出血」の症例が多くあります。急性期の治療後は近隣の病院と連携し継続し治療を行っているため転院率が高くなっております。3番目の「慢性硬膜下血腫」に対し手術を行う症例が多くなっています。

 

■産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 22 10.14 9.94 0.00% 33.41
120140xxxxxxxx 流産 15 1.33 2.34 0.00% 33.20
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 14 10.29 10.18 0.00% 46.71

 産婦人科で最も多い症例には、帝王切開を行った経験のある患者様が再度帝王切開をする場合等が含まれています。
2番目の流産は、妊娠の10~15%がなるとされ、決してまれではありません。
3番目は、子宮平滑筋腫等で子宮全摘術を行った症例となっています。

 

■眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020370xx99xxxx 視神経の疾患 手術なし – – – – –
160250xx99xxxx 眼損傷 手術なし – – – – –
020220xx99xxxx 緑内障 手術なし – – – – –

 

■耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 29 5.07 5.53 0.00% 41.69
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 23 7.17 5.31 0.00% 70.39
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 14 8.71 8.20 0.00% 12.21

 耳鼻いんこう科で最も多いのは、「扁桃炎」に対し抗生剤を投与し炎症を抑える目的での入院です。
2番目の前庭機能障害は、いわゆる「めまい」です。メニエール病、前庭神経炎等が含まれています。
3番目は「扁桃・アデノイドの肥大」で、患者層は若年者が多く、平均年齢も低くなっています。

 

■神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等3あり 副傷病なし 26 29.46 18.08 3.85% 75.31
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 26.41 21.49 11.76 76.35
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 35.09 15.80 27.27% 71.00

 神経内科で最も多いのは、「脳梗塞」でエダラボン(脳保護剤)が投与された症例です。
2番目に多い症例の「パーキンソン病」は、主に40歳から50歳以降に発症し、ゆっくりと進行する原因不明の神経変性疾患です。

 

■皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 17 9.88 8.97 0.00% 75.06
080011xx99xxxx 急性膿皮症 15 9.80 11.97 0.00% 56.80
080190xxxxxxxx 脱毛症 – – – – –

 最も多い「帯状疱疹」は、痛みを伴う紅斑や水泡を症状とする疾患ですが、早期診断、早期治療を行わないと潰瘍となり、瘢痕を残したり疱疹後神経痛が持続する可能性が高くなります。
2番目の「急性膿皮症」は主に細菌感染による蜂窩織炎で、高熱を伴ったり、外来治療では十分な治療を行えない重症患者の入院治療を行っております。
続いて、「脱毛症」に対しステロイドパルス療法目的に入院する症例も多くあります。

 

■泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 42 6.17 7.59 0.00% 75.69
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等  手術・処置等2なし 副傷病 なし 33 17.85 14.03 0.00% 68.18
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 30 12.20 12.60 3.33% 77.47

 泌尿器科で最も多く行われているのは、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)です。TUR-Btは、膀胱癌に対し、尿道から内視鏡を挿入して、電気メスで腫瘍を切除する方法です。腫瘍の膀胱壁への深達度なども評価します。
2番目は、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術です。前立腺癌の症例に対し、根治目的に腹腔鏡を用いて前立腺を全摘する手術です。当院はこの手術を行うために必要となる施設基準を満たしており、地域他医療機関からの紹介も受けています。
3番目は、腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術です。この手術は、腎癌、尿管癌等の症例を対象に根治目的に行われます。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 32 12 16 21 – 27 1 7
大腸癌 – 13 24 – – 29 1 7
乳癌 – 25 – – – – 1 7
肺癌 – – – 32 – 27 1 7
肝癌 – – – – – 15 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 がんの治療は内視鏡・腹腔鏡・胸腔鏡をはじめとする低侵襲治療から開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療など多岐にわたっております。抗がん剤治療では短期入院を繰り返す例も多く、初回治療ならばその入院回数が全て初発に計上されております。
 当院は近隣の医療機関と密接な連携を保ちつつ、石川県地域がん診療連携協力病院として社会へ貢献することを通して、患者さんが安心して治療を受けられるよう、スタッフ一丸となって診療に当たっております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 26 15.27 52.46
重症度 1 78 18.83 80.05
重症度 2 64 23.95 82.03
重症度 3 20 29.50 83.00
重症度 4 – – –
重症度 5 – – –
不明 – – –

 当院では中等症肺炎(重症度1および2)症例が最も多く、全体の72%を占めています。
また、高齢者肺炎症例が多く、特に慢性呼吸器疾患をお持ちの患者様は繰り返し肺炎に罹患される方もいらっしゃいます。
高齢で合併症を有する肺炎は重症化の危険性も高く、適切な抗生剤の使用のみでなく、酸素投与などの支持療法も大切となります。

脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 – – – – –
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 – – – – –
I63$ 脳梗塞 3日以内 159 39.97 76.15 30.19%
その他 25 60.92 74.08 20.00%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの – – – – –
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの – – – – –
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> – – – – –
I679 脳血管疾患,詳細不明 – – – – –

 脳梗塞入院は国際統計分類(ICD‐10)として、I63$(脳梗塞)と分類されます。
発症して早期に入院される患者様がほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の
約84%と高率となっております。平均年齢は75歳で、高齢者の方が多くなっております。
 能登北部医療圏も含めた脳卒中地域連携クリニカルパスを有効に運用し、病診連携を進めています。

診療科別主要手術別患者数等
(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

■内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 32 3.69 19.47 6.25% 67.78
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 26 3.31 11.54 0.00% 75.85
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 26 2.88 21.65 0.00% 69.54

内科(消化器内科)では吐血の症例等に対する「内視鏡的消化管止血術」が最も多くなっています。
「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」も多く行われている手術です。ESDは、消化器の早期癌に対して、内視鏡的に消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除するという治療法です。
同じく、胆石や胆管癌などの胆道疾患に対して行われる手術である「内視鏡的胆道ステント留置術」の症例数が多くなっています。狭くなっている胆道にチューブを挿入して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。

 

■循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 34 0.88 4.91 0.00% 76.53
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 24 0.08 15.75 0.00% 64.00
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 24 4.08 5.67 0.00% 71.13

 循環器内科では、下肢閉塞性動脈硬化症に対してステントを挿入し血管を拡張する手術が最も多くなっています。
次いで、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症等)に対する「経皮的冠動脈ステント留置術」に代表される心臓カテーテル治療の症例数が多くなっています。
心臓カテーテル治療とは、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。

 

■小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) – – – – –
K300 鼓膜切開術 – – – – –
– – – – – – –

 小児科の入院症例で手術として扱われるものは、腸重積症に対する、高圧浣腸を用いた「非観血的整復術」や、
中耳炎などで排膿を目的とした「鼓膜切開術」などがあります。

 

■外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 69 1.23 4.77 2.90% 70.00
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 37 3.03 7.08 0.00% 63.16
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 15 3.93 20.27 0.00% 76.53

 外科の手術件数は「鼠径ヘルニア手術」が最も多くなっています。鼠径ヘルニアは一般的に「脱腸」とよばれるものです。ほとんどが予定入院ですが、ヘルニア部分が飛び出たまま戻らなくなった場合は、緊急手術が必要となります。
次いで胆嚢結石症等に対する「腹腔鏡下胆嚢摘出術」が多くなっています。基本的には胆嚢摘出術は腹腔鏡を用いて行っており、開腹手術の場合より体への負担は軽減され、術後日数の短縮にもつながっています。
3番目には、大腸癌等に対する「結腸切除術」が多くなっています。

 

■整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 44 5.64 44.43 22.73% 82.43
K0821 人工関節置換術(膝) 24 1.75 35.42 4.17% 74.79
K0462 骨折観血的手術(前腕) 23 1.52 15.87 4.35% 69.00

整形外科で最も多い手術は「骨折観血的手術」です。こちらの手術は骨折部位の骨接合を行う手術となっています。最も多い部位は、大腿骨、続いて前腕となっています。次いで、「膝人工関節置換術」が多くなっています。こちらの手術は、変形性膝関節症や関節リウマチなどにより変形した関節を、人工膝関節で入れ替え、歩行能力の改善を図るものです。

 

■形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) – – – – –
K0022 デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) – – – – –
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) – – – – –

 形成外科では、粉瘤・脂肪腫等の「腫瘍切除術」が最も多く行われています。
次いで件数の多い「デブリードマン手術」とは、熱傷等により発生した感染、壊死組織を除去し、患部を清浄化すること で他の組織への影響を防ぐ外科処置のことです。3番目には、眼瞼下垂症(まぶたが開きにくくなる)に対する手術が多く行われています。

 

■脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 5.18 26.59 17.65% 76.18
K1742 水頭症手術(シャント手術) – – – – –
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) – – – – –

 脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。高齢の方が軽微な頭部外傷を負って1~2か月ほど経過したのちに、歩行障害や認知症様の症状が出現し、受診されることがあり、比較的緊急手術となる場合が多くなります。小さな穿頭で硬膜下に溜まった血腫を洗浄除去します。
次いで水頭症に対し、脳室などの髄液腔内に溜まった髄液を腹腔内等に流すシャント術が多く行われています。
3番目の手術は、脳動脈瘤の破裂による出血を防ぐために、瘤内に入る血流を遮断する手術です。すでに破裂し、くも膜下出血をきたした場合の再出血予防として行う手術が多いのですが、未破裂で手術を行う場合もあります。動脈瘤の頸部に専用の特殊金属性のクリップをかけ、血流遮断を行います

 

■産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 24 1.13 8.13 0.00% 49.33
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 22 4.86 8.14 0.00% 33.77
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 16 0.13 0.06 0.00% 34.38

 産婦人科で最も多い手術は、子宮筋腫・子宮癌等に対する「子宮全摘術」となっています。
2番目は「帝王切開術」、3番目は、「流産」の処置となります。

 

■眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 35 1.00 2.03 0.00% 74.74
K214 霰粒腫摘出術 – – – – –
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) – – – – –

 

■耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 12 1.00 7.33 0.00% 14.42
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 – – – – –
K3892 声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) – – – – –

 耳鼻いんこう科で最も多い手術は、扁桃肥大・慢性扁桃炎等に対して行われる「口蓋扁桃摘出術」です。
若年層で行われる事が多く、平均年齢は14.4歳と低くなっています。
次に、「扁桃周囲膿瘍切開術」、「声帯ポリープ切除術」が多く行われています。

 

■神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) – – – – –
– – – – – – –
– – – – – – –

 神経内科では、「胃瘻造設術」が行われています。
脳疾患の患者様は重症の場合では嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎を併発しやすくなるため、胃瘻造設術の件数が多くなっています。

 

■皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) – – – – –
– – – – – – –
– – – – – – –

 皮膚科では、「皮膚・皮下腫瘍摘出術」が行われています。
皮膚科で行う手術は他科退院の症例に対して行われる場合が複数ありますので、表に示される症例は上記のみとなっています。

 

■泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 39 1.00 4.13 0.00% 76.15
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 33 3.00 16.73 0.00% 68.45
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 14 1.71 10.07 0.00% 72.36

 泌尿器科で最も多く行われているのは、「経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)」です。TUR-Btは、膀胱癌に対し、尿道から内視鏡を挿入して、電気メスで腫瘍を切除する方法です。腫瘍の膀胱壁への深達度なども評価します。
2番目は、「腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術」です。前立腺癌の症例に対し、根治目的に腹腔鏡を用いて前立腺を全摘する手術です。当院はこの手術を行うために必要となる施設基準を満たしており、地域他医療機関からの紹介も受けています。
3番目は、「腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術」です。この手術は、腎癌、尿管癌等の症例を対象に根治目的に行われます。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 – –
異なる 26 0.42%
180010 敗血症 同一 14 0.23%
異なる 17 0.27%
180035 その他の真菌感染症 同一 – –
異なる – –
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.37%
異なる – –

 医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべき病名について、
入院契機となった病名との同一性の有無を区別して、患者数と発症率を示しました。

更新履歴
2016.09.13

 

 

categories 病院指標年次 | datetime 2016年9月13日

関節リウマチの診断と治療についての当院の取り組み

○関節リウマチ(初期)の治療


早期の関節リウマチの診断について

これまで関節痛を訴える患者さんが,関節の熱感や腫れなど関節リウマチ特有の症状がなく,リウマチ因子が陰性,CRPや血沈などの炎症所見もないときには,しばしば原因不明の関節炎として,消炎鎮痛薬単独で経過を見ていることがしばしばありました。関節リウマチの骨の破壊は約2年で骨の破壊が始まり,4年で過半数に達するといわれています。関節の熱感や腫れがなきままに,いつのまにか関節変形が進行する「くすぶり型」の患者さんもかなりいます。血液検査で診断されるまで2~3年かかってしまうこともありましたが,抗CCP抗体やMRIによる滑膜炎の評価などによって,早期関節リウマチが診断できるようになってきました。

抗CCP抗体の測定は2007年4月からが始まりました。当院では1時間以内に定量判定ができます。将来,関節破壊が起こるか可能性があるかどうかを予測する検査です。関節リウマチの患者さんの88%に陽性になりますが,関節リウマチでない患者さんの11%でも陽性になります。病気の活動性を示す指標として報告されましたが,これまでの経験から申しますと,必ずしも急速に関節破壊が進行するということではなく,炎症の指標である
CRP値との関連も認められないことも多く,どちらかというと早期の関節リウマチの診断に役立つ「目印」のようなものではないかと考えています。

下図のように,別の調査でも抗CCP抗体が陰性であっても,関節リウマチが発症してくる人が25%もあるので,決心安心はできません。

 

さて,リウマトレックスでは炎症が抑えられている(CRP<0.6)ように見えても,関節・骨の変形が進行するとの指摘があります。また,いったん関節が破壊されると,修復は困難と考えられてきました。しかし,生物製剤の登場で骨の破壊がストップしたり,骨の形が回復してくるケースもたくさん報告されています。下図のように,関節の破壊速度は最初の1~2年がもっとも急速ですので,関節痛が1週間以上も持続するときには,早めの検査をおすすめいたします。これまで関節リウマチをコントロールはできても完治が難しい病気と考えてきましたが,レミケード+リウマトレックス+免疫調整薬(DMARD)による早期治療で、完全治癒が可能という意見まで出てきました。

 


○治療方針の決め方と,生物学的製剤を開始する前の注意点について

まず,安全を第一に考え,治療を開始する前に感染症や悪性腫瘍などがないことを慎重に見極めます。メトトレキサート(リウマトレックス)を基礎薬としますが,腎臓の機能低下やリウマチ肺がある場合にはプログラフやサルファサラジン(アザルフィジンEN)などの別の免疫調整薬(DMARD)を使うこともあります

リウマトレックスを1-2か月間内服しても、炎症反応が依然として強い(CRP≧2.0mg/dl以上、血沈≧28mm/1時間値)かったり,関節に熱をもって痛んだり,関節液がたまって腫れている関節が6か所以上ある患者さんには生物学的製剤をおすすめします。

なお,第一選択薬とされるリウマトレックスは,関節リウマチの勢いを抑えてくれますが,破壊された骨を回復させる効果が少なく,完全治癒がむずかしいといわれています。関節痛が消失したようにみえて,破壊・変形がゆっくりと進行するケースがかなりあります(くすぶり型)。

生物学的製剤のうち,インフリキシマブ(レミケード)は,関節リウマチ患者さんの関節の中で作られるTNF(ティーエヌエフ)と呼ばれる炎症物質が関節の滑膜を攻撃しています。このTNFに結合して作用しないようにする薬がレミケードです。本来ならば、外敵からからだを守るはたらきをするTNFが自らの関節を攻撃するわけです。レミケードは欧米を中心にすでに70ヵ国以上、約40万人以上の関節リウマチやクローン病の患者さんに使用され,これまでにない優れた効果を示しています。

なお,生物学的製剤には妊娠時に奇形をおこす可能性が指摘されていますので,妊娠中は使用できません。その反対に,炎症を起こすTNFは子宮の収縮をきたして不妊症を起こしているともいわれ,そのTNFを抑えるレミケードが不妊症を治療する効果があるのではないかとアメリカの研究会では報じられています。

レミケードR(インフリキシマブ) エンブレルR(エタネルセプト) ヒュミラR(アダリムマブ) アクテムラR(トシリズマブ)
注射の間隔 初回,2,6週後点滴 以後8週ごと (8週未満でも可) 1週間に2回 2週間に1回 4週間に1回
注射の部位 点滴 皮下投与 皮下投与 点滴
リウマトレックス 併用の効果 できるだけ必要 どちらでもよいが 併用した方がより効果的 どちらでもよいが 併用した方がより効果的 併用不要

 

2007年5月から使用できるようになったエタネルセプト(エンブレル)はTNFが作用しないように受容体をブロックする薬です。レミケードはTNFを作っている細胞も破壊するため,その作用はエンブレルより強力ではないかと考えられています。反面,保険で認められたレミケードの投与量は日本人では少なめになっていますが,エンブレルは外国とほぼ同じ量に設定されていますので,両者の効果の差はほとんどなく,個人の体質の差の方が大きいものと考えられます。

もう一つの違いは,エンブレルやヒュミラやアクテムラはメトトレキサート(リウマトレックス)の併用を必要としません。リウマトレックスは,レミケードを注射したときにできる中和抗体(レミケードを異物と認識して作られる抗体でレミケードを効かなくする)が作られないようにします。このためレミケードにはリウマトレックスを併用することが不可欠でした。しかし,リウマトレックスには白血球減少,肝機能異常などの副作用があり,腎臓の働きの低下した患者さんでは血中濃度が高くなって副作用が出やすくなるため原則として禁忌となります(が,実際にはごく少量を慎重に内服しているようです)。エンブレルやヒュミラはリウマトレックスを必須としないために,単独で使用できますので,エンブレルは待ちに待った薬でした。ただし,エンブレルもリウマトレックスを併用する方が治療成績は良くなります(下図:MTX=メトトレキサート(リウマトレックス)の略)。

レミケードにはマウス由来の蛋白成分が含まれていますが,ヒュミラは完全ヒト由来のため,中和抗体が作られにくいとされています。ただし,2010年5月の日本リウマチ学会では,レミケードとの効果を比較した発表も見られましたが,大きな差は報告されません。アクテムラはヒト化抗体で、ヒトに対しての抗原性を減らす目的で作られています。

2010年8月から一般病院で使用できるようになったトシリズマブ(アクテムラ)はTNFとは違った経路をブロックする薬で、国内で研究・開発され、国内の関節リウマチ患者さんに対して試験が行われた上で、承認された薬です。関節リウマチを進行させる主要な原因の1つに「サイトカイン」と呼ばれる物質があり、もともとひとの体にあるもので体に異物が入ってきたときに、体を守る働きなどをします。IL-6(インターロイキン6)やTNFはその代表です。関節リウマチでは、IL-6が関節や血液中に通常より多く存在し、症状や関節の破壊に関係があると言われています。アクテムラはIL-6が働くきっかけとなる受け皿(受容体といいます)にくっつくことで、IL-6を働けなくしてしまいます。症状を和らげたり、関節の破壊の進行を遅らせる働きがある薬です。また、エンブレルやヒュミラと同じくメトトレキサート(リウマトレックス)の併用を必須としないため、単独でも使用できます。

感染症について、生物製剤は病気に対する抵抗力を弱める可能性があります。また、通常感染症にかかると発熱したり体がだるくなったりCRP(炎症や感染の指標)が上昇するのですが、アクテムラを投与すると、このような感染症の症状や検査値の変化がわかりにくくなる可能性があります。軽いかぜだと思ってそのまま放置していると思わぬ重度な症状になることも考えられます。かぜの症状を感じた場合は、次の診療日を待たずにすぐ主治医にお申しでてください。ちなみに,生物製剤がとてもよく効いた人ほど,免疫が抑制されていますので注意が必要です。

○ 生物製剤の投与間隔と効果の発現・減弱,副作用(感染症)について

 レミケードは,1時間の点滴を2週間,4週間と延ばし,6~8週間隔で点滴します。ずっと使い続けるという方よりも,病気がおさまってきて,点滴間隔が延びたり,2~3割の方では3か月~1年の間に点滴が必要なくなることが多いという印象です。そういった意味で,関節リウマチの治療は,「寛解」から「治癒」を目指せる時代になったといえます。なお,レミケードの効果は早い方では,初めて点滴したその日の夜から関節痛が治まってくるのが自覚できます。これは,ヒュミラも同じです。

 さて,レミケードはもともと人体の中には無い蛋白質ですので,注射された患者さんの体内ではレミケードを異物と認識して抗体ができてしまいます。その抗体がレミケードにくっついてその効果を中和してしまいます。それを抑制するためにも,リウマトレックスは十分な量を併用する必要があるわけです。したがって,治療でよくなった場合には,生物製剤を先に中止して,その後にリウマトレックスを減量したり,中止するという順序になります。

 エンブレルは週に2回、皮下注射をしなければなりません。指の変形で注射が難しい長期の関節リウマチ患者さんの中には自己注射がなかなかできない方もいます。一方,仕事を持つ患者さんにはレミケードのような2時間を超える点滴で会社を休む必要がない点でエンブレルの方が好評との意見もあります。
その点,ヒュミラは点滴ではなく皮下注で、しかも2週間に1回の投与で、自己注射も可能ですので,使い勝手が良いことが特徴ですし,アクテムラは4週毎に1回1時間の点滴です。

 エンブレルは,炎症物質(TNF)が作用する箇所をブロックして炎症が起こらないようにする薬です。このため,レミケードのようにその日のうちに効果が実感できるというほど早くは効きません。3~4日,あるいは1週間ほど経過してから効果を感じる方が多いようです。

 アクテムラは炎症を起こす前段階の経路(IL-6の受容体をブロック)を押さえますので,効果発現はエンブレルと同じように,数日かかって効果を実感できることが多いようです。

●レミケードは点滴(8週ごとに1回2時間) ●エンブレルは皮下注射(はじめは外来で看護師が注射し,その後は自分でエンブレルは週2回注射,ヒュミラは2週間に1回注射)

 


○関節リウマチでもっとも気をつけなければならないのは・・・

 関節リウマチの治療でもっとも気をつけなければならないのが肺炎です。結核も日本では多いといわれてきましたが,頻度としては圧倒的に肺炎が勝っています。

とくに生物製剤を開始すると,細菌性肺炎や非細菌性の肺炎(異型肺炎)の危険性が高まります。生物製剤がいち早く使用されたアメリカでの大規模調査では,関節リウマチの患者さんが死亡する原因の中では,肺炎などの感染症や腎障害,肺線維症が一般人に比べて明らかに高頻度にみられます。

これはステロイドやリウマトレックスによる免疫力低下,消炎鎮痛薬による腎障害で薬剤の効果が高まること,リウマチによる肺線維症(間質性肺炎)などが肺炎を起こりやすくするためです。肺炎への対策が大切なのです。

 

原因 関節リウマチ 米国一般
1.心血管 42% 41%
2.ガン 14% 20%
3.感染症 9% 1%
4.腎不全 8% 1%
5.呼吸器 7% 4%
6.消化器 4% 2%
7.脳 4% 10%

J Insur Med36:200-12, 2004

さて,肺炎の原因菌の中でも,もっとも多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌のワクチンは2012年から自治体の補助金がつきましたので,ぜひともワクチンを受けてください。なお,インフルエンザにかかったときにも肺炎球菌の混合感染が重症化につながります。

当院では一定の治療方式をクリニカルパスとして運用し,これによ基づいて治療方針を考え,抗生物質を選択するようにしています。

 

なお,この他の副作用としては,消炎鎮痛薬(NSAID)の長期連用による血圧上昇,脳血管障害,心筋梗塞などが問題となりますので,NSAIDの長期服用に関しては主治医とよくご相談ください。

categories 新着情報 | datetime 2013年10月4日

慢性腎炎について

IgA腎症で解明されていること・されていないこと(2013年版)
 これまでIgA腎症を治療する専門的な知識や研究成果を発表してきました。なかでも,ステロイドパルス療法を日本で初めてまとめて報告し,現在では全国のほとんどの施設で行われるまでに広まりました。ステロイドパルス療法は効果が早くかつ確実に得られる反面,副作用にも留意しなければならない治療法です。どのような状態の時にこの治療法がもっとも適応となるのか,あるいはより穏やかな治療法でも十分に効果が期待できるのかといった判断や,薬の量についても一人一人検討しなければなりません。また,おこりやすい副作用を個別に患者さんごとに予測し,未然に防止するために策をご一緒に考えます。この点に関して,他の病院で治療されている患者さんにセカンドピニオン(第2の意見)をお伝えすることもできます。

■ IgA腎症(あいじーえーじんしょう)の解説

 慢性腎炎の半数を占める,日本でもっとも多い腎臓の病気です。顕微鏡的血尿は必須で持続し,上気道炎,扁桃炎,腸炎(下痢,腹痛)などで38.0℃を越える高熱を伴うときコーラ色の肉眼的血尿発作が特徴的です。腎炎の勢いが完全になくなると顕微鏡的血尿(尿潜血)が陰性化します。なお,最初から潜血(-)であればIgA腎症は否定的です。IgAは免疫グロブリン(=抗体:immunogloburin)Aの略称で,IgAはのど,気管支,腸などの粘膜を外敵から守っている警察のような存在です。この守りが弱いと,粘膜に感染した病原体の一部とIgAが免疫複合体を作って血液中に入り,腎臓に流れ着きます。ちなみにIgGは血液中をパトロールしています。

 

 腎臓の糸球体の血液をろ過する膜(フィルター)に免疫複合体がひっかかると,2~3カ月とどまってジワジワと炎症をおこし,膜を破って糸球体の毛細血管がつぶれたり,その周囲が線維化して瘢痕組織に置き換わってしまいます。さらに,粘膜感染を繰り返していくと,腎臓にはどんどん免疫複合体がたまっていきます。このようにして起こるIgA腎症は20代前半に発病のピークがありますが,10歳以下でも,50歳以上でも発病することがあります。

 


 高熱に伴って,下痢や咳・痰・咽頭痛(扁桃炎)などの急性腸炎や上気道炎にかかると,コーラ色/番茶色の血尿がでることがあります。このような「急性増悪」した時には,糸球体に免疫複合体のサイズの小さいものが大量に流れ着いて,それを食べに白血球が集まり,糸球体に強い炎症が起こります。このように炎症細胞が全身から集まってきて腎臓全体が腫れますので,腰の上の方に鉛が入っているような腰痛を自覚することがあります。このような急性増悪時には早めに抗生物質を服用し,自宅で安静を保ち,保温,十分な飲水に努めましょう。肉眼的血尿は1~2日で消え,尿タンパクも1週間くらいで元に戻ります。(付:急性増悪が全身のサイトカイン血症によってもともと沈着していた免疫複合体の炎症が悪化するというとらえ方をする研究者もいます)

さて,尿タンパクが(±)~(+)(≒0.5g/日以下が持続しているなほとんど進行する心配はないのですが,
(++)(≒1.0g/日以下)以上となると5年,10年と経過するうちに腎臓の働きが低下してきます。

したがって,1日尿タンパク量が1.0gを越えている場合には,薬による治療がぜひとも必要です。その場合,1日尿タンパク量を2~3カ月ごとに測定して治療効果を判断するのがよいでしょう。以前は24時間蓄尿して尿タンパク量を測定していましたが,日々の変動

尿蛋白1g以上を放置すると10年でおよそ3割が慢性腎不全に移行しますので,尿検査を必ず定期的に受けてください(図)。

治療には,血小板凝集抑制薬,ACE阻害薬,ARB,ステロイド薬が有効ですが,血圧の管理,食事療法(食塩7g,カロリー35~40kcal/体重1kgあたり,蛋白制限0.6~1.2g/体重1kgあたりも効果的です。なお,0.8g/体重未満の強い蛋白制限についてはEBMあるいは感染,筋力低下などの危険性のためにお勧めしていません。


ステロイドパルス療法は金沢医療センターに勤務中で半月体形成を伴う活動性IgA腎症に対して効果があることをまとめて日本で初めて報告した治療法で,現在では全国に広まりました(日本腎臓学会誌46(8) 657-663.1992)。

最近,パルス療法に扁桃腺摘出術を合わせて行う扁摘パルス療法が注目されていますが,2013年現在でも,この治療法を行っているのは日本だけで,世界からは認められていません。さらに,重要な点は扁適を行なわないパルス単独療法との治療効果の差を無作為割り付け法(RCT)によって検討した厚生科学研究が全国12施設で実施され,80例あまりのデータが集まりました。これまでの中間報告では,扁摘をしてもしなくてもパルス療法の効果(尿蛋白減少と血尿の改善)には差が認められませんでしたが,2012年の腎臓学会総会では,血尿の消失率や尿タンパク量の減少速度に少し差があるのではないかと報告されました。

 さらに以前からのいくつかの発表データを紹介しますと,国立病院機構の腎研究グループでの14例(RCT)のデータを図に示しますと(下図),扁摘した群としなかった群とで,1日尿タンパク量はともに約1/3に減り,両群とも半数以上(57%)で尿潜血が消えていて,ほとんど差はありませんでした(2009年世界腎臓会議)。

2011年6月の日本腎臓学会総会のシンポジウム発表でも2群の尿蛋白の平均値は,図の折れ線グラフと同様に扁摘のあるなしでは差がみられませんでした。しかし,この時に追加されたデータとして,尿蛋白<0.3g/gCr(脚注*1)かつ尿赤血球<5個/視野に完全寛解(脚注*2)した割合は扁摘群45%
vs
非扁摘群25%とわずか(P=0.048)ですが扁摘群で良い結果と報告されました。ただし,完全寛解というのは十分すぎるほどの治療効果であって,重要なのは将来にわたってまず腎機能低下が進行しないと安心できる尿蛋白<0.5g/gCrとなる割合ですが,それはそれぞれ63%
vs 52%と有意な差にはなりませんでした。

 それでも,完全寛解が45% vs 25%,寛解が63% vs
52%と,扁摘した方が少しでも良くなる可能性があると期待したくなるのも無理はありません。とくに透析という言葉を出されると動揺してしまいますが,ここで注目すべき点は,この無作為割り付け研究(RCT)では扁桃炎を繰り返している患者さんを対象としているということです。現在問題となっているのは(≒患者さんが悩まれているのは),扁桃炎を起こしたことのない人や扁桃腺がほとんど腫れていない人までが扁摘を勧めれ(or
自ら選択し)ていることです。つまり,扁桃炎の起こしていない人を対象にした研究が未だに行われていないのです。

 

 扁桃が感染巣となっている場合は,ここから免疫複合体が流れ出して糸球体に引っかかるわけですので,扁桃に慢性の炎症をもっている人が扁摘した方が良いというのはむしろ当然のことなのです。つまり,この研究では2群で尿蛋白の減少効果に差が出るのは研究開始前から予想されていました。それにもかかわらず,当然差が出るべきなのにわずかにしか差が出ないということは,扁桃炎を起こしていない人を集めて同じ無作為割り付け法(RCT)を行うと,扁摘にはまったく効果がないという結果になる可能性があるということです。現時点では,扁桃炎をおこしたことのない(or 扁桃が現時点で腫れていない)人に扁摘を行うことには医学的な根拠(EBM)がないといわざるをえません。

 ちなみに,IgA腎症で扁桃に慢性の感染をもっている人(扁桃炎を繰り返す人も)はかなり少数派です。実は,血液中のIgAの7~8割は産生場所が腸管で,
コーラ色の尿を伴うようなIgA腎症の急性増悪の誘因の過半数は急性腸炎(下痢と発熱)です。ちなみに,ノロウイルス急性腸炎ではIgA腎症が激しく悪化します。

“透析”の恐怖を告知されると,少しでも病気が良くできるならその可能性にかけたいと,すがるような思いで扁摘に期待したくなりますが,扁桃が正常(手術前に耳鼻科医が必ず教えてくれます)にもかかわらず手術に飛びついても,10
日間の入院と10万円近くの医療費を払うだけになりかねません。また,味覚神経を傷つけて手術後に味がわからなくなったり,将来,心筋梗塞を起こしやすくなるのではないかといった合併症や副作用についての報告も新たに出てきています。現時点で明らかとなっていることは,「扁桃炎を1年に何度も繰り返す人は扁摘した方が良いが,扁桃炎を起こしたことがないIgA腎症の人が手術を受けても効果は期待できない」ということです(≒パルス療法単独で良い)。

 さて,もう1つ重要なポイントは,1日尿蛋白量が1.0g未満を持続していればほとんどの場合は透析にまで進行しないというのが腎臓学会の共通認識です。その根拠になるデータはACE阻害薬やARBなど進行を抑制する薬が使われる15年以上前の成績で明らかにされていて,現在ではさらに良い成績になっています。私たちの成績でも,尿蛋白が0.5~0.9g/
日では25人に1人が進行しますが,0.5g未満であれば98%は進行しません。残りの2%は経過中に尿蛋白が増えていた可能性が推測されますし,治った人は病院に来なくなりますので寛解の割合はさらに高いはずです。また,適度な運動による感染予防のみで3~5割が自然寛解します。

 最後に,扁摘パルス療法でIgA腎症の8割が完治するという成績を出しているような病院がありますが,その発表内容や論文を詳しく見てみますと,尿蛋白が0.5g未満の患者さんが半数以上を占めていました.これは扁摘パルス療法の効果というよりも,感染扁桃が切除されたことによる(単独)効果の可能性が考えられます。学会では,尿蛋白が0.5g未満の軽症例への扁摘パルス療法は副作用の面からも過剰な診療ではないかとの論議がしばしば聞かれます。尿蛋白が0.5g未満の場合は,98%以上の確率で進行しませんので,どうか落ち着いて,IgA腎症の複数の専門医にご相談してみてはいかがでしょうか。


<付録>  IgA腎症の発症・進展のメカニズム


1 糸球体腎炎(IgA腎症)発症のメカニズム

1.腎炎になりやすい人は、病原体に対して過敏に反応して、たくさんのIgA抗体を作りやすい体質をもっています。これは一種のアレルギーとも考えられています。実際に、花粉症やアレルギー性鼻炎(IgE抗体)を併せて持っている人もたくさんいます。ちなみにIgAとIgEの威厳には隣同士で,ともに高等動物しか有していません。

2.病原体が主に口・鼻あるいは食物に混ざって入り込んで、かぜ症状をおこします。発熱・のどの痛み・せきたん・下痢(げり)などをおこし、咽頭(のど)、肺、腸などで繁殖します。

3.病原体あるいはその一部が抗体(IgA)と結合します。病原体の繁殖が少なければ、その場所で抗体に殺されてしまいますが、繁殖が強いと一部は血液の中に入って、腎臓まで流れ着きます。腎臓の中の尿をろかする膜に引っかかって、そこにたまります。
2 糸球体にくっついているIgA


ふつうの顕微鏡では見えませんが、IgA抗体を光らせる蛍光顕微鏡で見ると、糸球体にくっついているIgA抗体が黄緑色に光って見えます。正常な人では、真っ暗闇でまったく光りません。なお,抗原を証明したとの報告がいくつかみられますが,複数の研究機関での追跡調査では十分確認されていません。

3 腎炎進行のメカニズム

               正常の糸球体
 IgA腎症(中等症)の糸球体

○IgA腎症では、ばい菌の体の一部とそれに対するIgA抗体とが複合体を作って、腎臓の尿をろ過する膜に引っかかります。

○人間にとってこれは異物ですので、糸球体の中の掃除を担当するメサンギウム細胞がこれを食べて処理しようとして増殖します。

○糸球体の空間はこの細胞が増殖することで窮屈になり、中でとぐろを巻いている毛細血管が圧迫されたり、つぶれてしまいます。

○
実は毛細血管の薄い壁から尿がしみ出されて作られていますので、毛細血管がつぶされることは尿を作るための血液の流れが減ることになります。つまり、腎臓の尿を作る働きが低下することになります。
4 IgA腎症の活動性はずっと続くのですか?

   → 「いいえ、15年くらいで決着がついてしまいます。」これは私見ですが・・・

「IgA腎症にかかったら、ずっと病気の勢いが続いて、一生薬を飲まないといけないんですか?」と言われる患者さんが多いのですが、私は「良い意味でも、悪い意味でも15年くらいで決着がつきます。」とお答えしています。

15年以上前には、IgA腎症に対してステロイドを使うことはあまりありませんでした。つまり、有効な治療法はなかったわけです。

このころの患者さんの経過をみてみますと、だいたい21~23歳頃に発病して、病気の勢いが強い患者さんでは、15年後の37歳前後に透析に導入されるという、だいたい一定のパターンを示しています。IgEが上昇する気管支喘息などのアレルギー疾患がしばしばIgA腎症と合併することからなんらかの共通する病態が潜んでいるものと考えられています。ちなみに,IgAとIgEの遺伝子は隣同士です。

さて、45歳を越えてから透析に導入される人は全体の5%以下とわずかで、そのほとんどは高血圧のコントロールが十分でない方でした。つまり、高血圧によって腎臓の血管を痛めて、いわゆる腎硬化症を合併したために腎臓を悪くしていました。45歳以上では、むしろ、IgA腎症の活動性はほとんどなくなってしまうのです。

一方,青年期にはIgA腎症の疾患活動性が高く,これを鋭敏に反映する半月体をみるとよくわかります。半月体ができる糸球体の割合は、若いときほど(初期ほど)高いことが多いことがわかっています(右図)。半月体が発見されたらパルス療法でなるべく早く病気を押さえ込んでしまうのが得策です。半月体はステロイド治療によってかなり確実に押さえ込むことができます。

5 病初期であればあるほど,パルス療法+ARB(or ACE阻害薬)がよく効きます

アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)やアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)が、IgA腎症の尿蛋白を減少させることがわかってきました。この薬によって、尿蛋白は30~60%減少します。右図の人では、1回目の腎生検を行ったときには病気の勢いが強く、尿蛋白が2.0gくらいありました。このときにはACE阻害薬を使っても尿蛋白は2%程度しか減らなかったのですが、ステロイド治療などによって勢いを押さえることができると、ACE阻害薬の効果が格段に高まることを私たちがはじめて指摘しました。ACE阻害薬は、もともと高血圧の薬として開発されましたが、糸球体の中のも毛細血管の圧力をおとすことによって、尿蛋白が減ることがわかってきました。しかし、この薬は病気を元から絶つ薬ではありません。ですから、ステロイドを併用すると、効果が発揮されやすいのです。

ARBとACE阻害薬の違いは,前者に咳(せき)の副作用がないことです。この両者を併用(ACE阻害薬+ARB)するとさらに尿蛋白が減少することもわかってきましたが,腎機能が逆に低下しやすいのではないかという意見も一部にはあります。重要な点は糸球体はある程度破壊される前に治療を始めることです。病気の初期の段階あるいは尿タンパク量が1.0g/日未満の人がよく効きます。

 

 

categories 新着情報 | datetime 2013年10月3日

能登認知症疾患医療センター

認知症のことでのお悩みや困りごとは、ありませんか?

★同じことを何度も話す、何度も聞く
★財布や通帳など貴重品を管理できない
★季節にあった服装ができなくなった
★話のつじつまが合わない
★ささいなことですぐ怒り、イライラすることが多い
★外出をしたがらない
など

ご相談をご希望の方は!

相談専用ダイヤルを設置しましたので、ご相談があるときはお気軽にお電話ください。
直接、来院された場合は、精神科の受付窓口にてお申し出ください。

■専門医療相談(相談無料) [土・日、祝日・年末年始を除く]

受付時間 月 火 水 木 金 土 日
9:00~16:00 ● ● ● ● ●

 

相談専用ダイヤル 0767-54-0089

※相談専用ダイヤルは、夜間、休日は精神科の病棟につながります。

 認知症診療における共通チェックリストのご利用について

認知症に関する診療もしくはご相談の際に、よろしければ下記の”認知症共通チェックリスト一覧表”を参考にして、各種チェックリストをご活用ください。
チェックリストにつきましては、”認知症共通チェックリスト一覧表”の各種様式(PDF)から、ダウンロードできます。

認知症共通チェックリスト一覧表
生活支援アンケート 外来診療チェックリスト 問診票② かかりつけ医チェックリスト
対象者 精神科未受診の
・本人
・家族
・支援者(介護職)
・地域住民
精神科で治療中の
・本人
・家族
・支援者(介護職)
介護保険を申請し主治医意見書の依頼があった場合の
・本人
・家族
かかりつけ医で認知症の疑いのある患者
目的 全国的な実地に合わせて取り入れることで、認知症に関する医療と介護の共通認識を高める 精神科の治療を継続している患者の状態の情報確認を行う 介護保険の主治医意見書作成のための情報を収集する ・かかりつけ医と専門医(精神科医等)との連携を強化する
・かかりつけ医の認知症の診断や症状に対する理解を深める
内容 ・初めて認知症の治療や相談で精神科に受診する時の情報提供として活用する
・認知症の症状や経過を理解する
・精神科での治療を継続している患者の介護をしている家族や介護スタッフが、精神科の受診時に患者の状態を記入し、精神科の主治医に情報を提供する
・精神科の主治医から介護者に対しての指示や助言を行う
・介護保険の主治医意見書を作成する時の情報収集とPTSDについて理解を深める ・かかりつけ医が治療している患者の中で、典型的なアルツハイマー型認知症が疑われる場合の診断の参考とする。
・かかりつけ医が専門医に紹介する際に必要な情報についての共通認識を高める。
各種様式 ・生活支援アンケート
・算定方法
・外来診療チェックリスト
・記入表
・記入例
・問診票② ・かかりつけ医チェックリスト
設置先 ・市町
・保健福祉センター
・介護施設
・精神科のある医療機関 ・市町(介護保険申請の相談担当課)
・精神科のある医療機関
能登北部・中部地域のかかりつけ医

 

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問合せください。

 【認知症疾患医療センターパンフレット】

 

<お問い合わせ先>
能登認知症疾患医療センター
☎(0767)54-0089

categories 精神医療 | datetime 2024年5月9日

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