避妊をしないで性交し、2年を過ぎても赤ちゃんが出来ない場合は、不妊症と言います。不妊症の原因には男性側の要因、女性側の要因など様々なものがあります。妊娠する為には、良好な卵と排卵、元気な精子、そして卵と精子が出会い受精できること、受精卵が子宮の中に着床できることが必要です。これらのうち一つでも障害があると妊娠しにくい、または出来ないことになります。
不妊症の検査では、この妊娠の過程で異常がないか検査します。
(1)基礎体温の測定(2)精液検査(3)頚管粘液検査
(4)フーナーテスト(性交後試験)(5)子宮卵管造影
(6)超音波検査(7)ホルモン検査(8)抗体検査
(9)腹腔鏡検査 など
治療
不妊治療の流れとしては、検査で異常がなければ、タイミング法→人工授精→体外受精と進みます。検査で異常がある場合には、最初から人工授精や体外受精を行う場合もあります。当院ではタイミング法、配偶者間人工授精までを行っています。体外受精は行っておらず、他施設へ紹介となります。
AIH(配偶者間人工授精)
人工授精とは、ご主人の精子を子宮内に入れる治療法です。ご主人に手で精子を採取してもらい、その精液を培養液に入れ遠心分離し洗浄します。その後に洗浄された精液に新しい培養液を加え、その中で上に泳いで上がってくる元気のいい精子を回収し使用いたします。この方法をスイムアップ法と呼びます。
当院では5〜6回施行しても妊娠に至らない場合は、体外受精などをお勧めしています。当院ではAID(非配偶者間人工授精:他人の精子を用いて人工授精させる方法)は行っておりません。
卵胞の刺激
通常は一回の周期で一個の卵しか排卵しません。しかし、不妊治療でホルモン剤を投与するため、たくさんの卵胞が育ちます。刺激の方法はいくつかありますが、主席卵胞経18〜20mmでhCG5,000〜10,000単位を筋注し排卵を促します。
黄体補充療法
黄体ホルモンが出ることによって子宮の内膜は着床の準備をします。この黄体ホルモンを補充します。必要な方には、注射または内服薬を投与します。
排卵誘発剤と副作用
1)排卵誘発に使用する薬剤の種類、作用と副作用
(1)クロミッド(クエン酸クロミフェン):内服
【卵巣を刺激して卵を育てます】
副作用:頭痛、吐き気、下腹部痛、霧視など
(2)hMG製剤:注射
副作用:血栓症、悪心、頭痛、発疹、浮腫、尿量増加、肺水腫、卵巣過
剰刺激症候群など
【卵巣を刺激して卵を育てます】
(3)hCG:注射
副作用:頭痛、発疹、血栓症、過敏症、卵巣過剰刺激症候群など
以上を組み合わせ、クロミッド+ hCG療法、 hMG+ hCG療法、などが行われています。
【排卵を促し、受精卵の着床を助けます】
2)卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
排卵誘発剤の投与に伴って卵巣が大きくなり、お腹や胸に水がたまります。ひどくなると、おしっこが少なくなったり、体重が増えたりします。
重症例では、入院して管理が必要となります。きわめてまれですが、死亡するケースも報告されています。
3)血栓・塞栓症
不妊治療では、沢山の卵子を育てるため、hMG製剤を使用することがあります。このため卵胞からは大量のエストロゲンが分泌されます。エストロゲンには、血液を固める作用があり中には、血栓症や塞栓症(血液が固まり詰まったり、塞栓を起こす)を起こす可能性があります。
妊娠率
人工授精 約10〜20%
費用について
令和4年4月より基本治療については保険適応となります。
不妊症でお悩みの方は、ご相談ください。
産婦人科
Dブロック 52-8705
★☆★病院見学は随時受け付けております☆★☆
見学を希望される方は、以下の内容を本文に記載いただき、総務課(syomu@noto-hospital.jp)まで、メールでお問い合わせください。
また、お電話でも受け付けておりますのでお気軽に下記担当までお問い合わせください。
| 項 目 |
備 考 |
| ➀氏名(ふりがな) |
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| ➁大学名・学年 |
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| ➂電話番号 |
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| ➃見学希望の診療科 |
例えば、内科であれば、消化器内科や循環器内科等の指定をお願いします。 |
| ➄見学希望日 |
なるべく複数の候補日を記載してください。 |
| ➅見学希望時間帯 |
土日祝、年末年始を除く平日の半日・1日など |
| ➆その他 |
「外来を中心に見学したい」「研修医と話ができる機会がほしい」など、具体的に見学したい内容等があれば、ご記載ください。 |
上記内容をお伺いしまして、見学希望の診療科の先生に見学可能日を確認後、詳細の日程について、ご案内いたします。
※1週間以上経っても連絡がない場合は、恐れ入りますが下記担当までご連絡ください。
※病院見学の申し込みは、見学希望日の2週間前までにお願いします。
なお、来院の際は、白衣(ケーシー可)、聴診器、名札(大学で使用しているもの)、筆記用具等の準備をお願いします。
◇お問い合わせ先◇
〒926-0816 石川県七尾市藤橋町ア部6番地4
公立能登総合病院 経営管理部総務課
TEL(0767)52-8749 FAX(0767)52-9225
E-mail syomu@noto-hospital.jp
現在、当院では無症状の方を対象とした新型コロナウイルス感染症のPCR等検査を実施していません。
県事業にて無症状の県民を対象としたPCR等検査が行われており、県内の一部薬局で検査を受け付けていますので、そちらをご活用ください。
症状のある方については、下記のコールセンターにご相談ください。
石川県発熱患者等受診相談センター(コールセンター)
0120-540-004(フリーダイヤル) 24時間対応(土日祝日含む)
詳細については、下記のリンク先ページをご確認ください。
→発熱などの症状がある場合の相談・受診について
※面会の際は、必ず関係職員にお声掛けしてください。
1.面会時間
午後2時~午後5時
※救命救急センター・精神センターでの面会時間については、午後2時~午後4時とします。
2.面会の制限内容等
①1日1回、成人(18歳以上、親族者のみ)の方2名まで、面会は15分以内とします。
②面会場所は、原則、デイルーム(移動困難な場合は、病室内での面会も可能)とします。
※精神センターでの面会場所については、2階病棟入口付近とします。
③必ず、玄関入口での検温を各自で実施してください。
④面会届(体調や同居者の感染症の有無等を確認)へ記入し、面会者用の名札(精神センター除く)を着用してください。
※受付は、平日は2階総合案内、休日は1階防災センターで行ってください。
⑤面会する時は、必ず、患者さん及び面会者ともマスクの着用をお願いいたします。
魚肉ソーセージは適度な弾力と噛みやすさがある独特の食感です。
当院歯科口腔外科の長谷歯科医師は、この魚肉ソーセージの性質に着目し、噛む力の低下している患者さんに魚肉ソーセージを使った訓練を勧めています。
この取り組みが令和2年10月28日放映のNHK番組「ガッテン!」で紹介されました。

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感染症対策のため、入院されるにあたり患者さんにはマスクの準備をお願いしております。
また、院内に出入りされる皆様にもマスク着用のご協力をお願いしております。マスクの配布は行っておりませんので、各自でご用意くださいますようお願いいたします。
当院は総合病院として地域連携に積極的に取り組み、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しています。
全体でみると地域高齢化の影響で60歳以上の患者さんの受診が多く、全体の約77%を占めています。
また、当院は周産期医療・小児医療にも積極的に取り組み、10歳未満の患者さんの割合も高くなっています。